Modifying Arcam CD72 as of Jul.22 2004


アナログ電源用にトランスを追加すると同時にアナログ電源回りの電解コンをBlackGateに交換した際、3端子レギュレータ前後の電解コンの容量を減らしてしまっていた。

・改造前
3端子の前 ... +/-各 1000uF + 0.1Ω + 1000uF
3端子の後 ... +/-各 470uF

・改造後
3端子の前 ... +/-各 1000uF + 470uF
3端子の後 ... +/-各 220uF

減らしてしまった理由は、トランスや整流器を大容量のものにしたのだから電解コンの容量は減らしても結構行けるのではないか、という適当な思い込みと、BlackGateは高価ででかい、という点にある。リップル除去のための0.1Ω抵抗器を外してしまった理由は、電源電流に制限かけるのなんかやだ、というなんというかその、素人のわがままである。


Fig.1 追加したアナログ電源
トランスは+/-15V 1A、整流器は90V/3AのSBD、精神安定剤的にスパークキラー回路(見よう見まね)が付いている。+/-各1000uFはこのラグ上に、470uFx2は基板上にある。

ところでBlackGateのHPはここであるが、
・トンネル効果と「考えられる」 ... 検証しないのか?
・「超絶電子電動」 ... うーむ
と突っ込みどころ満載で、相当オカルトが入っている。RubyConというそれなりのメーカーが生産委託を受けて、RubyConという自社ブランドまで付けているのだから全くのいかさまというわけではないのだろうが、ちょち不安。


アナログ電源系の改造で、パワフルという表現からは縁遠かったCD72の音に力強さが加わり、JAZZもそこそこ楽しく聴けるようになってはきた(自分で改造した、という思い込みによる過大評価確率75%)。
この時点での主たる不満な点は、というと、
・高域の繊細感不足
・最低域の不足
である。

最低域と言えばコンデンサの容量だろう、という安直な発想がまず出る。
また、トランス追加前の基板上のコンデンサ交換改造時に凡ミスで左チャンネルからしか音が出なくなったことがあったのだが、その片チャンネルの音がとても繊細に優雅に響いていたこと、も思い出した。
ということで、220uFx2にしてしまった3端子後のコンデンサを強化してみる、というのを次の方針とした。ポイントは容量の増加と左右の分離である。容量の増加に伴うラッシュカレントの問題も頭の片隅に置いておこう。


Fig.2 220uFにした際のアナログ出力部
右下の大きな2つがBlackGate 220uFで、+11.5Vと-11.5V用。ここからパターン2本が8pinDIPのOPアンプ(上図ではAD827だがオリジナルはNJM2114D)の下に伸びて左右チャンネル共通の電源となっている。2つのOPアンプの間の青いフィルムコンデンサが+と-のパスコン。+11.5Vはこの写真の右にあるTOS OUTのドライバーにちょびっと借用されている。一応OSコンでデカップリングを強化したつもり。

とりあえず220uFx2を外して、3端子レギュレータとOPアンプが直結された状態で組んで見て、どのような音が出るのか試してみた。


Fig.3 3端子後の電解コンを外した状態
場所が開いたので3端子レギュレータには少し大きめのヒートシンク(銀色)を付けた。ヒートシンクの間の2つのコンデンサは、レギュレータのADJ入力安定用。
中央縦位置子基板の向こうの大き目のOSコンは基板裏に張り付いているDAC(PCM1716)のデジタル電源用、その左の小さめのオレンジがDACのアナログ電源用のBlackGate無極性、その下赤2つがLRのコモン端子用セラファイン、でいずれも交換済み。OSコンはいいとして、アナログ電源はもう少し大きめの容量、できれば2つに分けたいし、セラファインもBlackGate無極性に替えたいところ。OPアンプ電源系が一息付いたら見直す予定。
DACの左は発振回路。最後にここを高精度発振器に載せ換えるつもり。
追加したアナログ電源からの線は、基板上で+/-各470uFの電解コンに入ってから3端子に入っている。フリーウェアの計算ソフトで計算すると、11.5Vが0.5A出て行くとして、レギュレータに入る電圧は平均17Vちょっと、リップルがp-pで4Vくらい、らしい。上に書いたようにオリジナルよりも容量を減らしてしまっているのでちょっとリップル大きすぎるかもしれない。

で、直結の結果であるが、音は出る。なんの曲がかかっているのか、は判別可能であるが、出力レベルがとても低い上に歪まくり。小学生のころにキットで買ったゲルマニウム1石のラジオを思い出した。レギュレータ後の電解コンデンサは、音質にとって大変重要である(ようだ)、ということを実感して終了。

重要ならば、どうゆう種類がいいのか、どのように使うのがいいのか、などなど是非いろいろ試してみたい。
そこで、会社の電気エンジニアからは言語道断(電源インピーダンスへの悪影響が大きい)との指摘を受けながらも、3端子レギュレータ後の電解コンをユニット化し、ボードtoボードのコネクタでメイン基板に接続することで、交換試聴を容易にできるようにすることにした。
良い組み合わせが見つかったら後で直結すればいいのだし。


Fig.4 電解コンユニット初号機
BlackGateFK 470uF/16Vを+/-、L/R、用に都合4つ。この状態で容量はオリジナル回路の倍、オリジナルで左右共用していた容量がLRそれぞれに独立で供給されることになる。また、基板右端のジャンパ2つを短絡することで、LR共通+/-各940uFとしても使用できるようにする。これももちろん言語道断だ。


Fig.5 電解コンユニット初号機裏側
実はまだ配線終わっていない。慣れてない作業はなかなかはかどらず、昨晩2時間かけてここまで。基板はガラエポのスルーホール付きユニバーサル基板を切り出している。

初号機が無事稼動した暁には、こんなのや


Fig.6 ELNA SILMIC IIα 1000uF/50V

こんなの、


Fig.7 BlackGate NX 680uF/35V

でもユニットを組んでみようと思っている。NXはちょっと電源にはもったいないか。

以下、おまけ。


Fig.8 出番を待つコンデンサたち


Fig.9 出番を待つ銅箔スチロールコンデンサ

OPアンプ電源をLRで分離するためにパスコンが足りなくなるので、Fig.8のディップドマイカかFig.9の銅スチコンには今回出番が回ってくるはずである。


Jul. 23 2004
chiaki014@mac.com


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