Modifying Arcam CD72 as of Aug.1 2004

いろいろ夏は忙しくて、間が空いてしまった。

それでも、
・7月26日 オリジナル基板のデカップリングコンデンサ跡地に電解コンユニット用コネクタをエポキシ接着
・7月29日 電解コンユニット弐号機(SilmicIIα 1000uF/50V x 4 左右独立)完成
と、緩慢でありながら一応進捗し、面倒そうなので後回しにしていた、跡地に設置したコネクタへの8本の線材のハンダ付け、を昨晩なんとかやっつけた。


Fig.1 電解コンユニット受け側コネクタ
エポキシが周囲に流れてしまっているので、この辺り一帯はメンテナンス不能になってしまった


Fig.2 初号機 - BlackGate FK 470uF/16V x 4 - を載せた様子
初号機は、ジャンパで左右チャンネル独立モードと共用モードとが切り替え可能

上図の状態で一晩エージングを行い、さきほどCDとっかえひっかえ10枚ほど聴いてみた。
ちなみに今(これを書いている今)は、弐号機のエージング中。

で、初号機の音だが、一言で言える。すごく迫力のある音だ。感動した。
雰囲気的な低音も出てきている気がする。迫力が前面に出すぎているきらいがあり、繊細さ、というような要素は見えない、いや、聴こえない。リファレンスであるWadiaとも聴き比べたが、パルシブな音に対する反応という点に限ってはWadia16を明らかに越えている(気がする)。以上は初号機を左右独立モードで使用した場合の印象。

左右共用モードにしてみると、一転してまとまりがよく、耳になじみ易い、聴き覚えのあるような音になる。低音の雰囲気感は独立モードの場合と大差ないように感じるが、パルシブな音の切れはだいぶ後退してしまう。左右独立の勝ちだ。

さて、すっかり電解コンで音が変わった気になってしまっているのだけれど、OPアンプへの電源とGNDの配線を基板上のパターンではなく太目の配線で直接行った、ってことの方が効いているのかも知れないし、実はパスコンを銅スチコンに変更したのが一番影響が大きいのかもしれない。もしかしたら、コネクタ接着のエポキシが流れて抵抗器やダイオードが固定されたことが鍵なのかもしれない。まー、結果オーライ、ということで。


なにをやったのか、自分で後で忘れないように絵を描いておこう(+電源のみ。−側も基本は一緒)。


Fig.3 CD72のオリジナル状態でのOPアンプ電源回路
470uFはRubycon YK 470uF/25V。680pFはEROみたいな形のEVOXという銘のフィルムコンデンサ
OPアンプはNJM2114Dが左右に1個ずつ


Fig.4 初号機でのOPアンプ電源回路
470uFはRubycon BlackGate FK 470uF/16V。680pFは銅箔スチロール
470uFの後のスイッチが、独立/共用切り替えのジャンパスイッチ
OPアンプは、今はAD827JN。後で、NJM2114D、OPA2604、NE5532、M5238、TL072あたりも新しい電源で聞き比べて見る。今回のCD72改造の最終段階でOPA627BPx2に換装して上がりにする予定だ。627がすごく良かったら、パスコンをアンプ1個ずつに独立させて決め打ちしちゃうかな。

この図の書き方ではよくわからないけれど、GND線をアナログ系GNDのセンターから延ばさなければならない場合、今回の改造ではLRで極力分離している。

ちなみにオリジナルの状態での基板の様子はこう。

Fig.5 CD72 OPアンプ電源部

右の4つがRubycon YK 1000uF/25Vで、+/-各2個ずつ、1000uFと1000uFとの間は0.1Ωでダンピングしてある。既報のように、これらは撤去し、1000uF+470uFダンピングなし、に改造してある。リップル除去後は無負荷で約+/-21V。
これら4つの下に見えるダイオード4つがFRDによるブリッジ整流。既に撤去され、増設トランス近辺でのSBDによるブリッジ整流に改造されている。
大きな4つの隣にある小さい2個は、レギュレータのADJ端子安定用(と思われる)。
その左が、今回の標的となったRubycon YK 470uF/25V。
そこかしこに見られる取り外し可能なジャンパは、全て撤去し直結してしまってある。

そろそろ弐号機も落ち着いて来ている頃かと思うので、ちょっと聴いてくる。

------------ 1時間30分経過 ------------

弐号機、聴いてきた。
まずは弐号機の写真から。


Fig.3 弐号機搭載状態その1


Fig.4 弐号機搭載状態その2
プレーヤの上蓋、閉まるのか?

オリジナルの回路よりもこの部分の静電容量が4倍になっている弐号機搭載状態ではCDプレーヤーの起動が遅くなった(気がする)。きちんと回路を追っていないのでいい加減だが、そこいら中にあるTrによるシーケンス制御が正常に動作している証拠かもしれない。無茶な改造にやさしいArcamなのか。

弐号機の音であるが、初号機よりも重心の低い、うるささの少ない、0.3枚ほどベールのかかったような感じ。ちょっと高域に絹のような艶があって演奏ノイズなどのディテールが埋もれがち。まさに1000uFという容量とSilmicという名前からの先入見のなせる感想である。私、使えねぇ。
高域の雰囲気が初号機よりも良い感じがしたのでWadiaと比較したが、負け。
まー、一晩エージングした初号機と1、2時間エージングしただけの弐号機ではフェアではない。現状、元気がいい、という点で初号機が面白いのでしばらく初号機ベースで行く。弐号機でかすぎて取り回し悪いし。でもエージングが終わると化けるかもしれない、という感じか。

今後の予定は、

という感じでまだまだ続く。


Aug.1 2004
chiaki014@mac.com


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