Modifying Arcam CD72 CD Player as of Aug.10 2004
今年の夏は忙しい。
夜、大阪から帰ってきたら、USの会社に注文していたOPアンプ変換基板と、CD72の所有者がオクで落とした発振器用5V電源基板が届いていた。
忙しい中でも、いろいろとWebで質問をやらかしていたら、親切なエストニアの方が、CD72/92の回路図入りのサービスマニュアルを送ってくださった。ありがとう。
まずは、揃ってきた部品の写真から。

Fig.1 DIP Dual OPAMP -> DIP Single OPAMPx2 変換基板x8 (表)

Fig.2 同裏

Fig.3 DIP Dual OPAMP -> SOP Single OPAMPx2 変換基板x4(表)

Fig.4 同裏

Fig.5 上の2種類の基板を実際にOPアンプソケットに挿せる形にするには、秋葉などで売っているこんなのを使うときれいに仕上がる

Fig.6 ヤフオクで売っていたという自作クロック用5V電源基板
三田電波製発振器がすぐ載せられるように穴が開いている。部品代は2000円くらいか?
3端子レギュレータよりは性能が良さそうなので、クロックに使うべきかDACアナログ電源に使うべきか思案中。
こういうのを自分でてきぱき設計できるようになると楽しいだろうな

Fig.7 同基板裏
さて、サービスマニュアルはさすがに便利この上ない。実機基板と見合わせながらならもちろんだが、寝る前に回路図だけ見ていても、設計思想のようなものがわかってくる(ような気がする)。
先般解析掲載した出力段。サービスマニュアル上の回路図と完全に一致していることを確認。
謎のSilmic22uF。回路図でも確かにDACアナログ系電源のVcc2L/Rの唯一のデカップリングとなっている。上位機種のCD92ではこの部分が1000uFに強化されているので、ArcamでもCD72の弱点であるとの認識はあったのであろう。
OPアンプ電源の改造時に取り払うないし短絡させてしまった切り替え可能のジャンパ。これは組み合わせによって、OPアンプの電源として3端子レギュレータを使うか使わないか、という選択機能を担っていたものであった。出荷時設定および現状はもちろんレギュレータを使う設定。単純に外してしまうと無負荷で+/-20VくらいがOPアンプにかかって来てしまうのでちょっときわどい。
IC裏の配線を未確認のまま強化してしまったDAC回りのVcc2LとVcc2Rの配線。回路図と実機ではLとRが逆だし、回路図も完全な実体回路図とは言い難いので判断が難しいが、いずれにしてもLとRの扱いに差がある。ICピンにBG
N 10uF/50Vを直付けした処置は、結果的に、オリジナル設計にある左右の差異を「臭いものには蓋方式」で解決しかつ左右両方を強化している形にはなっているけれど、ちょっと気持ちが悪い。今後の忙しさと根性次第では、ピンを浮かして既存パターンの電源配線には頼らずにデカップリングとバイパスを行うのがベストだろう。
サービスマニュアル検討によって、今後の改造予定をまたまた大幅に変更することにした。
・DACアナログデカップリング再配線
・OPアンプ電源レギュレータスキップ。増設トランスは現状、1次100V:2次+/-15Vのタップを使っているが、1次110V:2次+/-12Vにすれば、無負荷で16Vくらいになって、大概のOPアンプで無問題になるだろう
・アナログ出力段を、1回路入りOPアンプ(OPA627BPなど)の使用を前提に子基板化
・クロック交換
といったところ。
とりあえず今日は帰宅直後で疲れておりましたので、届いた変換基板を組んで、単純に今載せているAD827JNをOPA627BPx2に替えて聴いてみることにした。

Fig.8 完成したDual to OPA627BP

Fig.9 裏側

Fig.10 AD827JNx2の替わりにOPA627BPx4を載せたところ
変換基板が、右チャンネルのカップリングコン BG N 10uF/50Vとメカ的に干渉してしまったので、新品のカップリングコンを再マウント。どんどんジャンク部品が増えるぜ、くー。
AD827と比べると心持ち中域が厚く、聴き心地の良い方向。低音のレスポンスは落ちる。いずれ大きな差ではないけれども。
せっかくの1回路OPアンプなのだから、ちゃんとGNDも引いて、1個ずつ別々にデカップリング、バイパス、しないとな。こうゆう安易な変換基板で使ってしまうのは宝の持ち腐れのように思う。
ちゃんとした出力子基板を作ったら、再度AD847 vs OPA627をやろう。巷で話題のAD8610というのもあるし。
OPアンプ交換ついでに、オーディオアプリケーションを念頭に設計された最初のOPアンプとされるレイセオンRC4558のJRC製のセカンドソース、NJM4558DDも聴いてみた。Arcamの出力回路、バッファOPアンプ直後に680Ωという比較的重い負荷がある上にカップリングの容量性負荷もある(AD827、OPA627はスペック的に無問題を確認済み。AD827なんて出力インピーダンス15Ωだし)ので4558には荷が重かったか、変なコントラストの付いた丸い音。そのうち他の機会にきちんと使ってあげよう。
しばらくリファレンスはAD827JNのままで行くことにする。
Aug.10 2004
chiaki014@mac.com