コンピューターの静音化

Macintosh G4 Gigabit Ethernet

 改造後の G4 Gigabit Ethernet

  ファン取り付けユニットの左より 6 cm ヒートシンク直吹きダクトファン、二連 8 cm 給気静音ファン、
  12V, 6V ファン電源ユニット。 排気 5 cm x1、4 cm x2 は筐体の補強枠で見えない。

    全体像 

 ここ数年、コンピューターの進化は目覚ましいものがある。ちょっと前に買ったモデルは・たち
 まち陳腐化していく様な錯覚にとらわれる。

 性能が上がるということは、消費電力も大きく成り発熱も尋常でなくなる。 ファンの回転数を
 上げたり口径を大きくして何とか凌いでいる訳だが、結果・騒音と排気温度は増すばかり・・・。
 (後述・自作Win.機が我が家へ来て、其の爆音に驚かされたのが禁断の園に手を入れる契機に...)

 熱い季節・部屋の中に撒き散らされる排熱はエアコンに頼るしかないが、騒音は改造で何とか成
 りそう。単純にファンの回転数を落とせば騒音は治まる訳だが、それでは庫内温度が上がる一方
 で性能は危ぶまれる。結論は、換気量は変えずファンの数を増やし回転数を落として静音化を諮
 るのが簡単で安全と思われる・・・・・・そのような余地は、果たして在るのか?

 サイドパネルを開けて内部を良く看ても一寸見当が付かない。 G4 Gigabit Ethernet は給気に
 12 cm、排気(電源ユニット)に8cm ファンが使われている。どうも庫内を正圧にしている様
 だ。 眺めているだけでは判らないので、まず電源ユニットを掃除がてら外してみる。遊び無く
 造られているので外すのに苦労したが何とか・・・。
 見通しが良く成った結果、給気用 12 cm ファンユニットも簡単に取り外せた。

 此処迄分解して給気の仕組みが解った。 12 cm ファン後部・筐体に6mmφが多数、下部と底
 部(HD後部)に少数→プラスチックサイドパネルとの隙間下部より OA 採入れ、ケース後面に少数、
 此れ等から OA を採っている。 建物の空調等と比べて一寸アバウトかなとも思える OA の採り
 方(ショートサーキットを懸念)だが、まぁ・こんなモノか・・・と。

 方針は決まった。
 給気は 12 cm ファンの代わりに8cm 低速ファンを2個、之だけでは足りないので6cm ファン
 をダクトにてヒートシンクへ直吹き。 排気は、電源ユニットの8cm ファンを低速な物へ変更。
 ケース後面に少数ある6mmφを排気孔へ変更・此処へはファンと筐体を一寸加工して5cm x1、
 4cm x 2ファンを回転を落として設置。

 さしたる根拠も無いのだが、給気系統と排気系統をキッチリ分けたいと思った。ダクト用の開口
 も筐体に設けたいし・・・ところがプラスチックのサイドパネルの外し方が解らない。
 良く見ると筐体内中心部に「爪」が在るではないか。プライヤーで折らない様に恐る々摘むと外
 れた。此処迄来ればしめたもの。 給気部分を限定した為・不足した分の穴開けをしたのが隣に
 見える6角形の部分。其の右隣の 40 x 60 mm の角穴がダクト用。 この穴は 2mm ドリルで
 ×型に穴を空け金鋸で切って折り曲げ。
 鉄板は 0.8 mm 厚なので、曲げ部分には出来るだけ深い「溝」を設けておく。

筐体に空けた給気孔とダクト用開口

    開 口

 給気系統と排気系統をキッチリ分ける為、元々筐体に在った穴を幾つか塞いた。筐体の内外から
 両面テープを貼って、其の上からアルミホイルを貼っただけだ。
 塞いた穴の数プラスαを右隣に空けた (アウトライン6角部)。

 オリジナル 120 mm 給気ファンユニットの加工         紙製給気ダクト

   ファン   ファン

 オリジナル120mm給気ファンユニットを加工して、アルミ角パイプ(100x50)の一部を取り付け、
 此処へ80mmファンを2台取り付ける。 画像では見えないが右端に5cmファン1台、4cmファン
 2台を取り付けてある。別途・ダクトを造り先端に6cmファンを取り付ける。自作Win.機と比べ
 れば発熱・騒音共それ程でもないので、之くらいの処置で目的は達成されると思う。

 結果は、改造前より騒音は約半分と成った。我が家は街道に面している為、昼間 コンピューター
 からの騒音は殆ど気に成らないが、深夜は多少気に成る。
 あと一段 回転数を落とせば、殆ど無音化に近付くと思う。

 取り敢えず各部の温度を記載します。改造前のCPU温度の測定は出来なかった(もう少し早く気付
 けば、改造前に温度計の設置をしておけば良かった)ので、改造後のみです。

 給気ファン : 8cm 12V 1200rpm x2、6cm 8V x1(ダクトにてCPU直吹き)
 排気ファン : 8cm 12V 2850rpm x1(電源)、5cm 8V x1、4cm 8V x1、
       4cm 12V x1(後部スリット)

気温庫内温度IdlePhotoshopCADSETI
測定124.0 ℃29.7 ℃32.4 ℃41.2 ℃41.6 ℃46.6 ℃
測定228.5 ℃33.0 ℃36.3 ℃42.6 ℃46.1 ℃48.5 ℃

 給気ファン:8cm 12V 1200rpm x2、6cm 6V x1(ダクトにてCPU直吹き)
 排気ファン:8cm 12V 2000rpm x1(電源)、5cm 6V x1、4cm 6V x1、
       4cm 12V x1(後部スリット)

気温庫内温度IdlePhotoshopCADSETI
測定323.0 ℃30.5 ℃33.0 ℃39.8 ℃42.4 ℃45.2 ℃
測定432.0 ℃37.6 ℃40.8 ℃46.4 ℃50.6 ℃53.7 ℃


 CAD ソフトはバージョンアップしてメモリーを多量に消費するように成った為・熱を持つ事は想
 像できたが、意外と そうても無かった。この儘・クーラー無しで何処まで耐えられるか......?

 最終状況はダクトファンへの供給電圧を8Vから6Vへ、電源ファンを2000rpmへ、後部スリット
 排気ファンを8Vから6Vへ変更した。結果は、耳を近付けるとHDの回転音が僅かに聞こえる程度。
 静穏化は殆ど成功である。


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