コンピューターの静音化

HDD 静音・冷却(?)ボックス(HDD 2台収納 DOS/V 機用)

 装着状況

   装着状況

 Macと爆音DOS-V機;自己流改造にも拘らず此の夏を難無く乗り越えたということは、両機の静音
 化は一応成功したといえる。 唯一 心残りはDOS-V機のMAXTOR 54020Hz(7200rpm)の発する
 耐え難い「キーン」という高調音である。 筐体は薄い鉄板1枚・おまけに穴だらけ......。

 暑い夏の日、秋葉で Seagate Barracuda 7200.7(ST340014A) と 5400.1(ST340015A) を買っ
 てきた。 双方・取り敢えず Mac.でフォーマットし OS 9.2.2 をインストゥール・・・全てに於いて
 とても静かで、立ち上げ時・終了時ともオリジナル Western Digital 205AA よりスムーズだ。こ
 のままマスター、スレーブとした。 私のメイン機は Macintosh G4 Gigabit Ethernet である。

 ハードディスク静音化グッズとして「スマートドライブ」がある。静音効果は在るそうだが排熱に
 関してはチョット疑問を感じる。WEB・HP上でも「スマートドライブ」を基に様々な努力をされ
 ている。 HDDで発生する「音」と「熱」の問題を如何にして解決するかに、苦労の跡がみられる。

 誰でも思い付く事とは思うがHDDの周囲をヒートシンクで囲ってしまえば排熱の問題は解決出来る。
 その外側(若しくは内側)をゴムで囲えば「音」はダンプ出来そう。処が斯様なヒートシンクは とて
 も高価で非現実的である。 此処迄浪費するなら Barracuda を買った方が遥かに安い。

 「モノ造り病」に取り憑かれた者にとっては、取り敢えず手持ちの機材で何とかしたい......。
 枯れそうな「雑巾」でも、搾れば水は多少は出るもので・・・。

 思い付いたのが、小アルミ角パイプでタイトな箱を造り、内部を熱伝導率に歩がある銅板で囲えば、
 熱処理に関しては何とか合格点。角パイプ内部には、モールディングの時に用いた「シリコンゴム」
 を充填すれば「音」にも対処出来そう・・・・産業廃棄物の「アルミナ」を交ぜ混んでやろう(ダンプ効
 果を期待)。 「シリコンゴム」は「GE 東芝シリコーンの シロプレン RTV-2K」・・・幸いなこと
 に熱伝導率も良い。

 手持ち材料(ハプラゲル、銅板、アルミ板)以外・新たに購入する材料の概算を立ててみると4,500円
 位掛かりそう・・・此処迄掛けるのなら2台収納可能なモノをと欲張ってみた。 Mac. より取り出し
 た WesternDigital も在る事だし......。
 下図が其の設計図。 予算は 6,700 円・・・スマドラ1台+α。

 図 面

    SECTION          PLAN

    図面

    ELEVATION         SECTION


 周囲はアルミ角パイプ 30x10x1.2mm、中間の隔板はアルミ 3mm x 3 枚。平面図に12本在るR付き
 の線はスリット・・・シャシーファンは右側より吹き付け。4個在る穴付き耳は L=60mm ビスにスプ
 リングを咬ませシャシーへアンカー。箱底部に4個在る二重丸はスパイク足・・・画鋲では余りに弱い
 為、センターポイントを流用。スパイク受けには、ハプラゲルを貼ったアルミ板。 電源とフラットケ
 ーブルは下段蓋より入り、内部にてスレーブを経由してマスターへ。 従って両ケーブルとも自作加工。
 フラットケーブルの加工には苦労させられた。専用工具等持っている筈は無く、唯一の頼りは万力だけ
 である。加工しては試運転のくり返しで、途中何度もメゲそうに成ったが都合4セット目でやっと完成。
 視力の衰えは眼鏡で何とも成らない事を実感。 お陰で予算が狂い 2,100 円程アップして仕舞った。
 材料をゼロから揃えたらスマートドライブ2台分と成ってしまう。 HDD2台込みの総重量は4Kg弱。

 中間隔板

    境板

 組立途中

    組立途中

 画像の色が悪いが、薄茶に見えるのが銅板、ブルーの板がハプラゲル、両サイドの黒く見えるのがゴムス
 ポンジ、其の中に埋もれて見えるのがスプリング代わりにサイドの銅板を起こしたモノ→ HDD サイドか
 ら発せられる熱を外周部へ伝える為。 蓋は3mm皿ビスで止める訳だが、受けのナットは小口内部に埋め
 込んである。(アルミにタップ切りは、忽ちナメて仕舞うので不可。)

 HDD 放熱板

    HDD 放熱板

 HDD の各チップから発せられる熱を伝達・放熱する為の t=1mm 銅板・・・内部はチップの大きさに
 合わせた小片銅板を2液エポキシにて積層接着してある。 大きな銅板からハプラゲルを経て、周囲の
 アルミ部へ拡散伝達。 試運転の結果は効果絶大。

 正面蓋 電源・センサー・フラットケーブル    後面 給気口、側面排気口、アンカーボルト、センターポイント

   正面蓋;電源・センサー・フラットケーブル    後面給気口、アンカーボルト、センターポイント

 2ケ所の蓋もアルミ角パイプ 30x10x1.2 mm。 一方の蓋には電源・フラットケーブルが貫通するのだ
 が、シリコンゴムを流し込む前に蓋を通過する15mm位の幅にバリヤコートを塗布しておく。此の処置
 でシリコンゴム硬化後もケーブルは動かせる。 電源配線貫通部は既製のゴムプッシュ、フラットケーブ
 ル貫通部は適当なプロテクトが無かった(見付けられなかった)為、ジップロックの口金を切り取って流用
 してある。

 蓋と HDD との間は、ポリエステルウール(商品名:Pet Wool)を充填してある。 一番薄い 55mm を
 適当に削いてある。  此の製品は従来のグラスウールに変わる(グラスウールの欠点を克服)材料で、
 性能は云う迄もなく取り扱い上も優れモノである。

 箱をタイトに造り過ぎた為、HDD 上下の隙間はゼロ。 HDD のシールを剥がしても挿入出来ず、大変
 苦労した。 結局、銅放熱板とハプラゲルの間にヒートシンク用のグリスを少量塗って何とか納まった。

 HDD装着、ケーブル接続                 完 成

  HDD装着、ケーブル接続               完 成

 静音ボックスの納まるスペースに限りが在った為、皺寄せはフロント部分にきた。 従ってケーブル類
 の装着は遣りにくい。 たまに弄るくらいだから良しとする。 蓋がうまく閉まるようにケーブル可動
 にしておいて正解であった。 現在は Win98 と Win2000Pro のデュアルブートである。

 製作後雑感

 シーク音もキーン音も全く聞こえず、まずは大成功。 心配した「熱」の方も、ファンのお陰かクリア
 したようだ。 静音ボックス両サイドに各3個在る排気口へ手を宛てると、生暖かい風を感じ・上下の
 HDDからの放熱は旨くいっている様だ。こう成ってくると、又 CPUダクトファンの音が多少気に成る。
 涼しく成ったので 6V 駆動に変更した・・・静音化は果てしない......。

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