Prominent-Leica アダプターを造って、し
ばらくNOKTONだけで使用していた。
半年ほど経って ULTRON がやってきた。
NOKTONのときは12586擬きを造ったので、
ULTRONの場合は12585擬きでいく。例によって図面を作成する。突きつけ部分は、
必ず両側で5mm程・耳を付けておくこと。
此は、曲げた後・余分な部分を切り取る為で
ある。此の耳を付けて置かないと、真円に近
い工作は出来ません。 レーザーライターで
出力した図面の裏にMaxonの両面テープ(No.
200)を貼って切り抜き、型紙を造る。型紙を
洋銀(厚0.8mm)へ貼り付け糸ノコで切り抜く。
ヤスリ・耐水ペーパーを使い念入りに整形す
る。此の時の出来如何で、仕上げの善し悪し
は決まる。(耳は残したママ)
成形が終わったら、曲げ行程に入ります。
丸棒・瓶等丸いモノをガイドに様々試しまし
たが、指だけで曲げていくのが、意外と良い
結果を生みます。 ほぼ真円に成ったところ
で、両耳を切り落とします。 蝋付けを行う
摺り合わせ部分は、完璧に仕上げて下さい。
いよいよ蝋付け行程に入ります。
完璧に成形した洋銀を、針金で緊結(タガを
填める)します。此の後、フラックスを少量
満遍なく塗ります。 銀蝋は、幅2mm長さ
5mm位の小片を2cmに1個宛用意します。
フラックスの上に銀蝋の小片を置いて、バー
ナーの火に翳します。温度が上がるとフラッ
クスが泡立ちます。此の時、銀蝋が泡の上に
乗って脱落しますので、ピンセット等で押さ
えて定着させて下さい。 暫く煽っていると
母材(洋銀)が赤化してきます。と同時に銀蝋
が溶融し流れます。銀蝋は温度の高い方へ流
れる性質が有ります。ピチピチと云う小さな
音がしたら火から遠ざけ、暫く保持した後、
水で冷却します。温度は700゚c以上に上がり
ますので、火傷には充分注意して下さい。
保持器具としては、ラジペン、プライヤー等
が良いでしょう。
蝋付完了後は、とても汚い状態です。針金を
外し、 希硫酸溶液に10〜15分位浸けてから
取り出し、念入りに水洗いします。 此の後、
残った針金・錆などを、ヤスリ、耐水ペーパ
ー等で除去し、仕上げます。
実は、此の仕上げ行程が大変辛いのです。