工作室-実践編-1

銀製レリーズボタン

 バランスが良いと思えるライカM2・M3で
 撮った写真に、結構手ブレが多いことに気
 付いた。シャッターチャンスを逃すことも
 多々あった。シャッターレリーズが「奥目」
 であることが原因だった。

 レリーズボタンを着けている人を看て、そ
 ういうモノが有ることを知り・早速購入。
 3種類程取り替え使用したが、手触り・
 デザインがイマイチ気に入らない。
 気に入らないレリーズボタンをヤスリで削
 ったり・銀蝋を盛ったりして居たが、どう
 にもこうにも......。

 ある日、某光学メーカーに勤めていた友人
 が私の所行を看て「あのテーパーネジへ普
 通の3mmネジが旨くハマルよ」と云われ
 早速試すと・此が極めて旨く収まる。
 外出の折り、思い出す度に「ボタンに流用
 出来るモノはないか」と装飾品売場を徘徊
 する。
 偶々・彫金コーナーで「銀の平丸板」を見
 付ける。厚さ1.2mm・径も何種類か有って
 10mm、12mm辺りが適している。

 揃える材料は上記「銀の平丸板」「3mm
 皿ネジ」、蝋付けセット、ヤスリ、サンド
 ペーパー、ダイス等の工具類と研磨剤です。

 まず「3mm皿ネジ」の甲部分のメッキを
 サンドペーパーで落とします。銀の板を耐
 火煉瓦の上にネジを逆さに置き、周囲にフ
 ラックスを塗布し、ペンシルタイプの蝋付
 け器で作業します。蝋付け中・ネジが銀蝋
 の上で泳ぎますので、ピンセット等で押さ
 えます。
 蝋付け終了後は希硫酸溶液に浸け、残留物
 を除去します。ネジを必要な長さに切り取
 り、先端を少し面取りして置きます。レリ
 ーズボタンを万力で銜え、3mm ダイスで
 ネジ切りします。此の作業は、ネジ山の間
 に流れ込んだ銀を削り取る為です。

 研磨して終了です。

材 料           材 料

  材 料 材 料


工 具         蝋付けセット

  工 具 蝋付けセット


ダイス           ネジ切り

  ダイス ネジ切り


    完 成      10mmφ    12mmφ

  完 成 12mm 10mm


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