亡父は印象派に傾倒した画家であった。
何時の頃からだったか、父からベス単の描写の
話を何度か聞かされた。光大派の事も......
父は、スケッチ旅行に出る度に、ベス単の様な
描写をするカメラを求めていた。
昔のこと・田舎暮らし・身辺にカメラ狂いも居
なかった為、如何ともし難かった様だ。
自作等ということは不器用な父には不可能で、
到底叶わない夢であった。
今なれば、ベス単を買い求め一眼レフで使える
様にして遣れるのだが........当時の私は、其れ程
カメラへの思い込みも無く、残念至極である。
レンジファインダーを手にして・一眼レフ全
てを整理した私が、アダプターなるモノの存在
を知り再び手にしたカメラは Minolta X-700
である。現行品で有る・フランジバックが割と
短い・ミラーがスウィングバックしてレンズ後
部と干渉しにくい・絞り優先AEで有ることが
決め手であった。
アダプター母艦機としては最適だと思う。
現行品で最適はPENTAXヘリコイド接写リン
グ(現在製造中止であるがキヤノンにもバリエ
クステンションチューブなる優れ物が有った。
レンズ後部が太い物に適す。)。雄マウントを
外し、代わりにMinolta REVERSE RING II を
装填すれば出来上がりである。 加工はリバー
スリングに5カ所ネジ穴を開ける事と、リバー
スリングの大ネジ部を1mm 程削り取る。取り
外した雄マウントは薄板を噛まして他のレンズ
を取り付けよう。私はベス単レンズを着けてい
る。ペンタックスボディキャップは出来が良く、
ロックピン受けの穴まで付いている。
余程重いレンズを装着しない限り安全である。
此のチューブの優れた処は、約26mm迄繰り
出せる点である。大体70mmより長いレンズが
装着できる。昔の蛇腹カメラのレンズ等々.....。