工作室-実践編-2

カニ目回し

  クラシックカメラには「マイナスネジ」と化粧
 ネジとしての「カニ目ネジ」が多用されている。
 前者はマイナスドライバーで外せば良いが、後者
 は其れなりの工具が無いと外せない。
  カニ目回し工具として、大判レンズ着脱用工具
 とマイナスドライバーの先端をヤスリで加工した
 モノを使っている。前者は非常に高価であるので
 趣味者が購入するにはチト辛い。 最近、東急ハ
 ンズ辺りで売り出されている此の手の工具は、価
 格も手頃で換え刃も数種類在って使い良さそうで
 ある。 他に流用できる工具として腰の強いピン
 セット、先端の尖ったラジオペンチ:此には先端
 の曲がったモノも在る。
  此等の工具を使うときは「押し回し」であるの
 で、其れなりに力が掛からない工具は滑って・傷
 を付ける結果となる。

  HP.に掲げてある「手製工具」内の「カニ目回
 し」に付いて、数人のウォッチャーの方から入手
 方法・造り方についての質問を頂いたし、常々・
 私自身「もう少し使い良いカニ目回しは........」と
 思っていたので、工具売場を探してみた。
 刃先だけ交換できるリングプライヤーは、便利そ
 うだが、チャック部分にガタツキが在り・不可だ
 った。口径の小さいモノも少ない。

 「適当なモノは」と探し回った揚げ句・見付けた
 のがナット回しである.安価で、1個500円位。
 本体は鉄にクロームメッキ,中心部は合成樹脂。
 小は8cm・大は10cm平方で、手の中に丁度収ま
 り力も入れ易そう。口径は小の方から 4.0、5.0、
 5.5、6.0、大は 7.0、8.0、9.0、10.0 である。

  加工は、写真・赤線のように切り込みを入れ・
 マイナス状に残った刃をヤスリで整形するだけで
 す。 電動工具をお持ちの方は加工は簡単ですが
 手工具の場合は「糸ノコ」で遣ります。
 糸ノコの刃は「鉄用」でも構いませんが、出来た
 らステンレス用の刃がベストです。 金属加工は
 「力を入れ過ぎず・工具の重さで切る」のがコツ
 です。特に糸ノコの刃は不如意な力が入ると簡単
 に折れます。 暫く使うと切れなく成りますので、
 その時が替え時です。 切れなく成った刃はアル
 ミ・木の様な柔らかいモノの切断等に使います。

  製作時間は1個当たり1時間・計2時間位で出
 来ます。カニ目の先端は、径の小さいモノは円錐
 形に・径の大きいモノはマイナスドライバー状
 に適当に整形しておきます。どのみち使用する時
 は、カニ目の形状に合わせて整形し直すからです。

カニ目回し

 カニ目回し

ナット回し

 ナット回し

カット部分

 カット部分

完成

 完成


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