| 2000年アンプ |
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スピーカー ボックス 3題
絶版になった長岡鉄男の「オリジナルスピーカー設計術」と「オリジナルスピーカー設計術-2」を
昨秋友人から戴いた。 夜々・読んだが、最初の内はサッパリ解らず睡眠薬代わりであった。
35 年程前アンプを造った当時はバスレフ・スリーウェイで聞いていた。
子供の頃から管楽器をやっていた為か・ホーンスピーカーには惹かれるモノが在った。
「何時かはホーンスピーカー......」と思いつつ、其の儘に成っていた。 尤も当時はフロントロード
ホーンを夢見ていたのだが......。
ホーンの仕組みが仲々理解できないので、取り敢えず簡単で小さなブックシェルフタイプを造って
みることにした。 何せエンクロージャー造りは、初めてである。
BS-107 サウンドクーラー
「もう・其のユニットは手に入らないョ」との忠告 アンプが出来上がったものの・主の居ないボックス あてもなくネットを彷徨うこと3ヶ月余りで、最近・運良く BC-10 に巡り会え入手出来た。 長岡氏の言に違わぬ音で、大満足である。
長岡氏の著書にあるブックシェルフタイプの項を看
ていくと、設計術2にBS-107 サウンドクーラーを
見付けた。「天使の奏楽のようなサウンド」と云う
言葉に参って仕舞った。
も聞かず、取り敢えず箱だけ造って仕舞った。
オリジナルと異なる点は内箱の12辺をR加工した事
と、スペーサーは四角ではなく丸にして個数を4個
にしたこと位である。
は暫く部屋の片隅で埃を被って......。
バックロードホーン・試作品
取り敢えずユニット:6N-FE88ES だけ仕入れる。 内部にコンクリートを流し込みましたが、重量効果はイマイチでした。コンクリートはスランプゼロ 作り終えてから気付いたのですが、ブックシェルフにしては大き過ぎ (W=180,H=410,D=450mm) 後日談;年末の挨拶回りが早く終わったので、秋葉原へ立ち寄った。 あるお店で「長岡バックロード
バックロードホーン
練り付け(=合板に化粧木材を貼ったもの)は大変 画像左は断面で、右は正面である。
図 面
各寸法は W=150,H=750,D=320mm,ホーン長さは
完成
下の写真はホーン開口部である。
スピーカー端子から入ったケーブルは、ホーン開口部を横断 其の中にケーブルを通してあります。工作時、移動時の「ハンドル」として思わぬ効果がありました。
2種類ののバックロードホーンを造ってみて気の付いたことは、シナベニヤよりラワンベニヤの方の重
防振材
バックロードホーンの件を熟読すれど鶏頭には 仲々
手強い。 長岡氏の造った どれかを真似すれば 簡単
であるが、ヘソ曲がりには許せない。 スワンタイプ
の音は良さそうだが、どうしても あのデザインは受
け入れられない。
住まいは鶏小屋なので ハナから大きなモノなど造る
気は無い。 悪戦苦闘の結果が左の写真である。
試作なのでラワン合板 15mm で造った。
R部分・前部は合板を積層して、ノミとカッター・
ヤスリにて整形、内部は 2mm 合板に紐を掛け 半月
状に曲げたモノを深鍋で煮て造ります。
予定のRより曲率を少し小さめに造り、取り付ける時に「水」を打ちながら整形して貼ります。
側板両面には造りたい曲線溝を、後面と下面には 2mm 合板を受ける溝を彫り込んでおきます。
(水を極力少なく) にて、偶々家にあったマッサージ機で振動打ちです。
折り返し部分(反射面)にはカメラの暗箱に用いた裏打ちのある黒の化繊のケバケバを貼ってあります。
ました。本来なら之の音を聞いてから次を造るべき処、途中で気が変わって次作へと......元来セッカチ
な性格である。
の音」を聞いて、些か落胆した。 長岡バックロードに否定的な人々が云う様な音であった。
不安に駆られたまま、早速組み立てて音出しをしてみた。 なんと !!! 全然違う音 であった。
防振処理の為か、はたまた中高音対策の為か、ホーンの開き具合の為か......理由は判らない。
完成の翌日、義弟が来宅・此の音を聞くなり、ユニット毎・持ち去って仕舞った。
長岡氏が造るエンクロージャーの材質は、殆んどが
「シナベニヤ」を使用している。この材料は、我々
業界ではペンキ下地として使用するのが建前である。
オイルステイン等を掛けようものなら「ムラ」が出
て、とても見られたモノではない。ローズウッドや
マホガニー、チーク等の合板が手軽に手に入れば良
いのですが、現状では大変困難である。
高価です。 私は業界の伝で頼めば入手可能ですが、
切断加工してくれる処が無いのです。東急ハンズの
木材売場で割高なのを承知で買うことに成れば「シ
ナベニヤ」に成らざるを得ない訳です。 白木の儘
では忍びないので、失敗を覚悟で初出 BS-107 に薄
くアルコール染料を掛けた。割と上手くいくので端
切れのシナベニヤに濃いめの染料も試したが、顔料
を含まない為かオイルステインの様な失敗は無い。
黒とか濃い色の場合は、染料を薄めず使っても問題
無いが、その他の場合は必ず「ぬるま湯」で薄めて
から複数回染めれば失敗は少ない。 何れにしても
シナベニヤの方には充分に水を打っておき、手早い
作業が肝要である。
組立最終段階だが、実は組み立てる前の段階で染色してある。
理由は単純で、接着剤が付着していると其の箇所は染色出来ないからである。
エンクロージャーの図面である。
内部の折り返し部には、R付き面木を入れてある。
きっと長岡氏が見たら笑われるかも知れないが之は
私の拘りである。 前段の折り返し部2カ所は黒の
フェルト貼。最終部からホーン開口部に掛けて貼っ
てあるエンジのベルベットは、妻が洋服を作る予定
で購入して在ったモノを失敬した。貼り終いが処理
してない理由は塗装完了後に始末を付ける為である。
故に其の部位にはテーパーが付いた溝を設えてある。
下部・2重底部分には、重りを入れる予定。
2430mm である。
今回の染料の色はメインアンプ,CDケースに合わせ、仕上げ
は1液ウレタン研ぎ出しである。
して空気室・ユニットへと至ります。
当初・端子を何処に付けるかで、大変悩みました。そんな折
東急ハンズで外径 20φ・内径 11φの「ちくわ」状の木筒を
見付けました。ラミン材は割れ易く強度に不安があるので、
補強の為内部に10φのアルミ筒を2液エポキシにて接着して
あります。(2液エポキシはドライヤー等で熱を加えると軟化
流動性が増し、廻りが良く成り、硬化時間も短縮します。)
量が3割方重いことです。 ラワンベニヤの方は、偶々コンクリートパネル用を使用したことに起因す
るのかも知れない。 見てくれを無視するのなら、エンクロージャー材としてはコンクリートパネルの
方が質量的には有利かも知れない。 そして突き板の入手が容易であれば申し分ないのだが......。
長岡氏が良く云われる様に BS-107 サウンドクーラー
には付属のウレタンパッキンは装着せず、ユニットを
ボックス直付けにしてみた。 好みの問題だと思うが、
私にはちょっと「ザワ付き・ボン付き」ぎみに聞えた。
手許にサンプルとして在った「防振材」を、ウレタン
パッキン代わりに装着して聞き比べてみる。「db」は
少し下がるが飛躍的な改善がある。この防振材は オヤ
イデ とか 東急ハンズ で売られている「ゲル」である。
種類は1.5〜10mm 厚があり、色は青色で 薄いビニー
ルにサンドウィッチされた状態で売られている。 加工
は片側のビニールを剥がし、その上に 型紙を圧着し 切
り抜く。ユニット側に両面テープを貼っておくと、ボッ
クスへ装着の際・安定して作業しやすい。
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